ワイアンドケイマネジメントブレイン

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日本工業新聞のインタビュー記事

2003年4月21日 下記内容は、日本工業新聞掲載記事より転載したものです。
*著作権は日本工業新聞に属しています。



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「リスクマネジメントにすべての経営の原点がある」

コンサルタント業、ワイアンドケイマネジメントブレーン代表取締役の中村幸男氏はこう言い切る。

ここ数年の企業不祥事をみると、日本の経営ではリスクマネジメントがあまりにも軽視されてきた。緊急時だけでなく平常時、営業や生産の現場から広報まで「経営者はすべてのリスクをいかに最小限にするかに腐心すべきだ」と忠告する。(広瀬洋治)



目につく甘さ

経営コンサルタントとして中村氏が重視するのがリスクマネジメント。数少ない専門家のとして企業向けセミナーなどで活躍している。マネジメントの裏には常にリスクがつきまとう。昨今、企業の事件や事故、不祥事をみて、リスクに対する考えの甘さが非常に目につくと経営のあり方を厳しく批判する。

中村氏は旭化成時代に化学部門の技術士を取得した。きっかけは関係会社の技術指導の仕事を任されたとき。グループ会社といえども、相手は社外のプロと比べる。「何か権威付けがいる」と考え技術士の資格を取得した。相手が技術士制度を知らなくても、外部から認定された資格は、指導には有効だったと振り返る。さらに自分が行なってきた仕事を体系化してまとめることに非常に役立ったという。

現在の環境ISOや品質ISOの審査員なども基本的には、技術士の化学の知識が役立っている。ただ企業のコンサルタントは、技術だけでは引き受けられない。最終判断は経営者でありコンサルタントを引き受けた仕事が最後でひっくり返ることもある。

経営の視点から到達したのがリスクマネジメントの考え方だ。

早期に退職後に技術士事務所を構え、技術士会に顔を出し、リスクマネジメントに初めて出会った。

「これだ」と思ったが、日本には当時関係の資格はなく欧米で取得しようと、国内の研究会に入会した。ただ主体は保険業界で一般企業には活躍の場がなく、研究会で勉強を続けた。

その後、経営士や環境ISOの審査員、米生産技術者(CmfgE)など資格を次々と取得。経営コンサルタントのほかにも、技術者向けのセミナーや出版を行なう新技術開発センターなどで関係書籍の出版や、セミナー講師を務めるなど仕事の幅を広げ、リスクマネジメントを基本に総合的な経営コンサルタントができるように心がけた。


日本で浸透せず

転機が訪れたのは2001年。米リスクマネジメント協会(RIMS)が日本で取れるようにした資格「リスクマネジャー」を取得した。海外のリスクマネジメント関連会議に出席すると「品質も環境も経営のすべてはリスクマネジメント」との意識を強く感じるという。

しかし、日本ではまだ浸透していない。

「この考え方が社内に徹底すれば、事故や事件が起こった後で処理するよりもずっとコストは抑えられはず」と言い切る。だが日本企業の中には、最悪のリスクを想定せず、対応が後手にまわり消滅した会社もいくつかあった。

中村氏は「転ばぬ先の杖」と「転んでもただでは起きない」という考え方を一緒にしたリスクマネジメントの方法論を考えることを経営コンサルタントの基本に置いている。失敗に学び、どこにリスクがあるかすばやく察知し、リスクが大きければ早くたたきつぶす。経営上の損失を最小限に抑える指導を今後緒も続けていく。



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